一茶の命日である11月19日に、恒例の一茶忌全国俳句大会が、一茶記念館を会場に開催されました。例年、雪の一茶忌となることが多い本大会ですが、今年はまれに見る雪となり、一面真っ白な柏原での一茶忌となりました。
午前中は、現代俳句協会会長を務められている宮坂静生先生の記念講演が開催されました。今回は、「芭蕉と一茶・井月」と題して、芭蕉の奥の細道に見られる、情愛を詠む姿が、一茶や伊那の井月へ受け継がれていったというおはなしをいただきました。
お昼には、こちらも恒例の、地元の新そばを味わってもらうそば会が開催され、雪の屋外にもかかわらず、多くの人がおいしいそばに舌鼓を打ちました。
午後は、表彰式が行われました。今回は、大会入選句に加えて、今年の夏に募集を行った、「一茶のふるさと俳句づくりブック」の表彰式も、プレゼンターに選者をお勤めいただいた俳人の大高翔さんをお迎えして実施されました。受賞した小学生が、賞状を大高さんからいただいた後に、はきはきと自分の句を発表すると、会場からは大きな拍手が起こっていました。