8月3日、NHK講座等でもご活躍されている、若手女流俳人の神野紗希(こうのさき)さんを講師にお招きして、初心者の方を対象とした俳句教室を開催しました。
はじめに、皆さんで、俳句の穴埋め問題に挑戦し、実例を通して、「寄物陳思(思いを物に託す)」や、「取り合わせ」、季語の「本意(季語の持つイメージ)」といった、俳句作りの基本を教えていただきました。
これを元に、一人2句の俳句を実作。今回の題は「水中花」と「トウモロコシ」。神野さんが持参した水中花を実際に水に沈めて、花開く姿を観察したあと、地元信濃町名産のトウモロコシをみんなで食べて、イメージを広げました。
そして、できた俳句を集めたものが配布され、実際の句会の形式で、全員が好きな句を1人2句ずつ披講し、最後に神野さんの選句と講評が行われました。特選の第1位には、
もろこしや粒を数えるひまな人
というユニークな発想の句が見事選ばれ、上位3句の作者の方には、神野さんから著作がプレゼントされました。
一茶記念館では珍しい、参加型の教室でしたが、神野さんのにぎやかで丁寧なリードで、和やかな雰囲気の中、中学生から年配の方まで広い年齢層の参加者の皆さんが俳句にふれあう機会となりました。