正月の子供になりて見たき哉 一茶
10月29日に、第4回の一茶記念館講座を開催しました。
今回は講師に、現代俳句協会会長、「岳(たけ)」主宰の宮坂静生先生をお招きし、「一茶と樗堂」と題してお話しいただきました。
表題の栗田樗堂(くりたちょどう)は四国松山の俳人で、西国に行脚した一茶と親しく交流した人物です。今回の講演では、二人の交流、浄土真宗への深い信仰などについてお話しいただきました。
(冒頭の句は一茶が樗堂と巻いた歌仙の中の句)
正月の子供になりて見たき哉 一茶
10月29日に、第4回の一茶記念館講座を開催しました。
今回は講師に、現代俳句協会会長、「岳(たけ)」主宰の宮坂静生先生をお招きし、「一茶と樗堂」と題してお話しいただきました。
表題の栗田樗堂(くりたちょどう)は四国松山の俳人で、西国に行脚した一茶と親しく交流した人物です。今回の講演では、二人の交流、浄土真宗への深い信仰などについてお話しいただきました。
(冒頭の句は一茶が樗堂と巻いた歌仙の中の句)
「里犬のさっととがめるかゞし哉」 一茶
来年刊行予定の写真句集、『猫と一茶』の第2巻、『犬と一茶』に掲載する犬と猫の写真の募集サイトができました!
詳しい応募方法のほか、一茶の犬と猫の句もたくさん掲載していますので、写真の参考にしてみてください。
たくさんのご応募をお待ちしています。
「朝顔やつるべとられてもらひ水」千代
10月12日に石川県白山市で開催された、「千代女全国俳句大会」に行ってきました。
加賀の千代女は、冒頭の句で有名な、同市出身の江戸時代の女流俳人です。
一茶記念館では、長年交流を結んでおり、今回は信濃町内外から18人の皆さんと一緒に大会に参加し、聖興寺(写真)をはじめ、千代女ゆかりの旧跡を巡り吟行を行いました。
大会では、俳人中原道夫先生の講演のほか、「千代尼節」の披露などもあり、席題の部では、お一人が入選、お二人が佳作に選ばれました。
「夕月や 流残りの きりぎりす」 一茶
色々な虫の声が耳に心地いい季節になりました。
昔はキリギリスとコオロギは名前が逆でした。これは千葉県流山市で一茶が「コオロギ」を詠んだ句です。同市の一茶双樹記念館に句碑があります。
(虫たちの声は聞こえるも姿は見えずで、写真撮影に四苦八苦しました…)
一茶記念館を会場に、「フォト×俳句」選手権が開かれました。一日目、吟行の間になーのちゃんが来てくれました。
とってもかわいかったよ。しっぽがあった!ねこ館長の仲間かな?
夕暮や鬼の出さうな秋の雲
記念館でお昼寝中のねこ館長、無理やり起きて(起こして)なーのちゃんとご対面。デカ!
うみちゃんは、これ、何ものと思ったのでしょうか。
一茶が詠んだ動物俳句の中でも特に多い猫と犬の句。
猫の句に全国から募集した写真を組み合わせて、昨年大好評をいただいた写真句集『猫と一茶』(信濃毎日新聞社)に続く第2弾として、『猫と一茶』の第2巻、『犬と一茶』を刊行予定です。
前回同様、ご応募いただいた写真は、一茶記念館の特別展でも展示します。
一茶の時代から人間に寄り添って暮らしてきたネコといぬ。なんとも言えない表情や仕草、思わず笑ってしまうやんちゃな行動を撮影した、とっておきの一枚をお寄せください。
募集期間:2013年10月1日~11月30日(必着)
内容:ネコ・いぬの仕草・行動・表情などを撮影した写真
規格
(1)カラー2Lサイズ(130㎜×180㎜程度)プリントを郵送
(2)デジタル撮影したデータをメールで送付
※1:修正不可
※2:応募者本人が撮影または撮影者が承諾した写真に限る
応募方法:下記を明記の上作品をお送りください
(1)作品の簡単な説明(50字以内/一茶の句との組み合わせの参考にします)
(2)応募者の住所/氏名/年齢/電話番号/メールアドレス
※掲載する際に連絡しますので、確実に連絡が取れるようお願いします。
郵送の宛先
〒389-1305長野県上水内郡信濃町大字柏原2437-2 一茶記念館
〒380-8546長野県長野市南県町657 信濃毎日新聞出版部
『猫と一茶』『犬と一茶』各係へ
メールの宛先
ネコ:neko@shinmai.co.jp 『猫と一茶』係
いぬ:inu@shinmai.co.jp 『犬と一茶』係
画家谷文晁の弟子になった人が、一茶のふるさとにもいました。文喬(ぶんきょう)といいます。一茶の脇杖も彫っています。
文喬 花鳥図扇面
七夕とか星迎えが季語
わが星は上総の空をうろつくか
星迎え庵はなでしこさくのみぞ
少しさびしい句ですね。
ふんどしに笛つっさして星迎え
涼しさは七夕竹の夜露かな
梶の葉やまたの一葉は金の事
昔は梶の葉に願い事を書いたのだそうです。今も昔もお金はほしいものです。
7月12日から始まります。一茶のふるさとに伝えられた江戸時代の書画をごらんください。
画家谷文晁は一茶と同じ生誕250年、柏原の中村家に作品と手紙があります。床の間の小襖をかざっていたものです。
谷文晁 青緑山水図小襖