ねこ館長日記

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8月30日は「一茶夏まつり」が開催されます

明日8月30日(土)は、一茶記念館隣の柏原グラウンド周辺を会場に、「一茶夏まつり」が開催されます。当日は、夏まつりに多数の来場者が見込まれ、会場周辺は交通規制が敷かれる予定です。

お車でご来館の際は、係員の誘導にしたがって、指定された駐車場にお車をお停めください。

ご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。

 

俳人の金子兜太さんご来館

8月19日、俳人の金子兜太さんがお越しになりました。突然に!とてもお元気で、なによりです。金子さんは、元館長の清水哲さんのお友達、深い交流があり、長い間一茶忌の選者をおつとめいただいています。金子さんがはじめて当地を訪れたのは、楠本憲吉さんとだったそうです。楠本さんは炎天寺子ども俳句の選を長くつとめられた方、一茶を支えてくださる皆さんの手と手がつながって今があるのですね。有難うございます。

「猫と犬と一茶」の展示をご覧になり、金子さんが50代で惹かれた一茶の句をお話くださいました。奥様が猫好きだったとのこと。

むさしのや只一つ家のうかれ猫

IMG_2744金子

 

ニャンコ ワンコ ファン投票 8月 ねこ館長うみちゃんに1票を!

8月多くの皆さまにファン投票に参加していただいて有難うございました。おかげさまで、たくさんの票が集まりました。現在の1位は、7月に9位を獲得したワンコです。暑いと雪の中のワンコが、いいですかね。

躍進しているのが、心の広い飼い主さんのしろちゃんです。

  盗人(ぬすっと)と人に呼れて猫の恋   

0709 原田政宏 障子の穴

 

墓参りでにぎわう小丸山

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 盆参り人の墓にて済しけり 一茶

お盆です。一茶記念館の裏手にある小丸山には地域の墓地があり、お盆のお墓参りでにぎわっています。どのお墓もきれいに掃除され、たくさんお花が供えられています。一茶の眠る小林家一族の墓にも、色とりどりの花が供えられていました。一茶の日記にも、お盆の時期、旧暦の7月15日前後に墓参りをしている記載がたくさん出てきます。

一茶の魂も、お盆で故郷に戻ってきているでしょうか。

そばの花が咲き始めました

1ケ月もたたないうちにそばの花が咲きはじめました。そば畑の花は8月下旬から9月上旬には真っ白に咲きます。そして秋にはおいしいそばになります。

そばの花二軒前程咲にけり

しなのじやそばの白さもぞつとする

IMG_2739そばの花

夏の花 秋の花 

百合は夏の季語、朝顔・桔梗・女郎花は秋の季語ですが、今どちらもさかんにさいています。一茶がわが里は、クリイソウも四五輪しか咲かないと、きびしい冬を詠んでいますが、反対に高冷地の夏は秋もいっしょにやってきていい所かもしれませんね。

  我見ても久しき蟾(ひき)や百合の花 

  きりきりしゃんとしてさく桔梗かな

  留主(るす)のうちに大蕣(あさがお)は過にけり

  古郷や貧乏馴し女郎花

 IMG_2689百合

8月7日 立秋 まだまだ暑いです

織姫と彦星の出会いは、また、来年でしょうか。一年後を目標にがんばりましょう。

星にさへあいべつりく(愛別離苦)はありにけり 

一茶が最初の妻おきくさんを亡くしてよんだ句です。

ねこ館長のうみちゃんも暑い、毛皮を着ていますから。昨日は、いつものように夕方もどってきたのですが、一端帰宅して出直したとか、考えていますねえ。

蓑虫(みのむし)の暑くるしさよくるしさよ

IMG_2686七夕

願いがかないますように

7月26日一茶さんとあそぼうでつくってもらった七夕飾りに、入館された方たちも願いの短冊をさげてくれました。

彼女ができますように!

ぱん屋になれますように!

家族みんなが健康でいますように!

あこが手に書て貰ふや星の歌 

 

IMG_2687七夕

 

夏は蚊の季節です!

一茶記念館の裏の小丸山は、西の開かれた斜面は句碑公園になっていて、反対側は江戸時代から続く墓地です。その中に小林一茶一族の墓があります。木々の中のゆったりした墓地で、蝉などがくらしています。今はヒグラシとアブラゼミが鳴き、墓参りの人に、蚊がごあいさつのようで、お墓から蚊がついてきますので、記念館のサブ通路は蚊取り線香を置いています。

一茶は蚊も蝉もたくさん句にしています。蚊は200句以上で第3位、蝉は第7位です。

なつかしやゆかしや蝉の捨衣(すてごろも)

鳴蝉(なくせみ)の朝からじいりじいり哉

うつくしき花の中より藪蚊(やぶか)哉

むらの蚊の大寄合(よりあい)や軒の月

IMG_2524せみから

みんなで句会体験「神野紗希の俳句入門」

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8月3日、NHK講座等でもご活躍されている、若手女流俳人の神野紗希(こうのさき)さんを講師にお招きして、初心者の方を対象とした俳句教室を開催しました。

はじめに、皆さんで、俳句の穴埋め問題に挑戦し、実例を通して、「寄物陳思(思いを物に託す)」や、「取り合わせ」、季語の「本意(季語の持つイメージ)」といった、俳句作りの基本を教えていただきました。

これを元に、一人2句の俳句を実作。今回の題は「水中花」と「トウモロコシ」。神野さんが持参した水中花を実際に水に沈めて、花開く姿を観察したあと、地元信濃町名産のトウモロコシをみんなで食べて、イメージを広げました。

そして、できた俳句を集めたものが配布され、実際の句会の形式で、全員が好きな句を1人2句ずつ披講し、最後に神野さんの選句と講評が行われました。特選の第1位には、

もろこしや粒を数えるひまな人

というユニークな発想の句が見事選ばれ、上位3句の作者の方には、神野さんから著作がプレゼントされました。

一茶記念館では珍しい、参加型の教室でしたが、神野さんのにぎやかで丁寧なリードで、和やかな雰囲気の中、中学生から年配の方まで広い年齢層の参加者の皆さんが俳句にふれあう機会となりました。