ねこ館長日記

一茶の本物・偽物 比べてみましょう

一茶自筆資料は残念ながらあまり多くありません。一茶没後100年を過ぎた1900年代には、多くの写しあるいは、偽物が作られるようになりました。「一茶全集」を見ても、写し資料を活字にしたものがたくさんあります。だから、これからも、本物は見つかってくると思います。

さて、一茶の門人吉村魚淵(なぶち)に宛てた手紙も、そのひとつです。今年、199年ぶりに本物が見つかりました。勢いがあって、しっかり書いています。この横に、今まで伝わってきた写し、偽物を展示しましたので、比べて見てください。

入館された方にお聞きすると、答えはハーフハーフです。是非、本物の一茶に会いに来てください。末尾の俳句を紹介します。

  神送 鳶ひよろひゝよろ神の御立げな

  1816年(文化13)10月7日の手紙です。

魚淵宛手紙