ねこ館長日記

玉城司先生が一茶と千代女を語る

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9月24日、今年最後の一茶記念館講座を開催しました。今回は、現在開催中の交換展「加賀の千代女」の関連イベントとして、近世俳諧の研究者玉城司先生に「加賀の千代尼から信濃の一茶まで」と題してお話ししていただきました。

千代女と一茶は60歳年が離れており、直接の面識もありません。また、後輩にあたる一茶も、千代女に関しては若干の句を書き写している程度でした。しかし、玉城先生は、

1.どちらも地方の庶民階級の出身であり、(千代女は表具屋の娘、一茶は農民の子)地方において活躍したこと

2.どちらも浄土真宗の檀家で、深く仏教に帰依し、作品にその宗教観が現われていること

といった共通点を、両者の生涯や作品を比較しながらお話しいただきました。